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2001.10 |
ニューヨークとワシントンにおけるテロ事件によって、現在の商業航空機のセキュリティは不十分であるということが明らかになった。問題は、今後同じような事態を避けるために、航空機の利用において我々はどれぐらいの不自由さを我慢しなければならないのかということである。
多くのインターフェイスの問題と同様に、はじめてそのシステムに接するユーザーは多大な不自由さを強要されるだろう。そしてまた多くのインターフェイスの問題と同様に、突き詰めてみれば、そういった制約のほとんどが実際には無意味であることが分かるだろう。
FAA(連邦航空局)は今回の事件後、いくつかの、最も苦痛が大きく最も効果の小さい方法を実施している。9月11日の事件当日には少なくとも4人がナイフと銃を隠し持ってセキュリティを通過することに成功したが、従来の方法でもこれを発見することは可能だったはずだ。つまり、単に人々を何時間も並ばせておいて、訓練の不十分な検査員が乗客のバッグをなで回すだけでは、問題の解決にはならないということだ。
解決方法は、新しい状況に即したテクノロジーの変更にある。具体的に言えば、El Al(イスラエル国際航空)に見られるような、フライトデッキにおける通過セキュリティシステムを装備するべきだ。そこでは、操縦席に通じる外側のドアが強引に通過された場合に、内側のドアが自動的にロックされるようになっている。これは非常に効果的な仕組みだ。
このようなドアを採用することや、民間機が人々の密集するビルに激突しようとした場合にそれを撃墜することを許可することで、新しい脅威に対抗しながらも多くの人が時間を無駄にせずにすむようになる。
乗客の荷物チェックを強化する必要は? もちろんあるだろう。しかしだからといって人々を待たせてもよいということにはならない。近年の航空会社の大幅な人員削減によって、我々乗客が待たされる時間は増加している。最近ようやく政府によるセキュリティ運用の見直しがはじまり、搭乗口の検査員が増やされる見込みだ。そうなれば待ち行列が緩和され、余った時間をより強化されたチェックに当てられるようになる。
もしこうしたセキュリティシステムの見直しによる「時間を無駄にしない」アプローチが実現しなければ、人々はどこへも行かずに家にいた方が快適だということ気づくだろう。今回の事件が起こる前にすでに、飛行機を使った旅行に伴う苦痛は無視できないものになっていたのだから。
ハイジャックは今後も起きるだろうか? たぶん起きるだろう。そして過激なパイロットは飛行機を海に飛び込ませるかもしれない。しかし少し別な視点で考えてみよう。一年間に飛行機を利用する人は何百万人もいるが、その中で商業航空機の事故によって死亡するのはわずか数百人である。自動車の場合、アメリカ国内のハイウェイだけでも年間で25,000人以上が死亡している。テロの可能性を考えても、飛行機の中はまだ安全な場所なのかもしれない。
操縦席の後ろの二重のドアがあれば、空の安全は保たれる。そして万が一犯罪者がナイフを持ち込んだとしても、安全が確保されたパイロットは、乗客に向かって冷静にこうアナウンスする。「シートベルトをお閉めください」。そして昔の空軍時代を思い出して、ちょっとしたアクロバット飛行をやってみればいい。数回のバレル横転を行えば、犯人は天井に張り付けられて、降参するだろう。そして手錠をかける。そう、手錠はあらかじめ用意しておくこと。万が一のために。
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